SaaS時代の到来

ベンチャー支援

タスキー株式会社ではベンチャー支援事業を展開しています。ベンチャー支援ということで、私が投稿する記事では、ベンチャー企業に関連した話題に触れていきます。前回の投稿では、過去10年で起きた世界の変化について、簡単にまとめてみました。
今回の投稿では、この10年ぐらいで劇的な成長を遂げているクラウドサービスの一つであるSaaSについて触れたいと思います。


ベンチャー支援

SaaSは「Software as a Service」の略称で、ユーザーがソフトウェアを直接所有せず、インターネット経由でソフトウェアの機能を利用できるサービス形態を意味します。つまり、使用しているパソコンにソフトウェアをインストールしていなくても、インターネットブラウザがあれば、ソフトウェアを利用できることとなります。身近な例でいうと、GoogleのGmailやGoogle Calender、最近話題になった会議システムのZoomは、SaaSに該当します。

SaaSの市場は、スマホユーザの増加や、ITサービスのインフラであるデータサーバの利用コスト減少などを要因に、年々拡大傾向にあります。総務省の公表資料によると、2014年に約6兆円だった世界の市場規模が、2021年には約35兆円に達すると予測されています。

ベンチャー支援
総務省「情報通信白書令和元年版」より抜粋
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd112130.html

ベンチャー支援

では、なぜSaaSの市場が拡大しているのか。それは、SaaSの利便性にあります。
SaaSには以下の特徴があります。

■導入、継続利用のコストの安さ
大規模で高機能なシステムでも、自社でシステム開発とインフラ構築をせずに迅速に導入できる上に、ユーザーの側で最新版へアップデートする必要がなく、基本的にはサブスクリプション(継続課金)かつユーザー数などに応じた柔軟な料金体系のため、フレキシブルで低コストな利用が可能です。

■物理的な場所に制約されないで利用可能
インターネットにアクセスできれば、使用するパソコンやスマホなど端末を選ばずに利用する事が可能で、外回りや出張が多い職種はもちろんのこと、リモートワークなど多様な働き方をする働き方に適しています。

■同時に複数メンバーで利用可能
複数のメンバーで同じソフトウェアにアクセスできるため、コミュニケーションをスムーズに進める事ができ、業務の効率性が向上します。また、役職などに応じた利用権限も設定できます。

■APIによってソフトウェア同士の連携が可能
APIとは「Application Programming Interface」の略で、ソフトウェア同士を連携させるための規約、仕組みを意味します。ソフトウェアのベンダーが自社のAPIを公開することによって、他のベンダーのソフトウェアが連携することが可能となります。これによって、予約したホテルや航空券の予定をGoogle Calenderに反映できたり、家計簿ソフトにネットバンキングの入出金明細を反映できたりします。これは、ユーザーが複数の業者のソフトウェアを利用しても、ソフトウェア間のデータ連携が容易に実現できることにつながり、業務の効率性が向上します。

このようにSaaSには多くのメリットがあるため、コロナという突発的なイベントによって、より一層注目されており、導入に足踏みをしていた中小企業でも導入を決断するケースが増えています。

ベンチャー支援

しかし、SaaSは販売、購買、在庫管理、会計税務、人事労務など様々な業務の種類に応じて、多くのベンダーがいるため、自社に合ったソフトウェアの選定と導入作業の見積もりが必要となります。そのような見積もりをするためには、既存の社内の業務の流れや仕組みを見直すことが必要となります。さらに、導入後の適切な運用のために、SaaSに慣れていない社内のメンバーに対する教育も重要です。そのため、慎重に検討した上で導入しないと失敗に終わるケースがあります。
社内のメンバーだけで取り組むと、日常業務と並行して導入準備にリソースをかけることになるため、業務負担の増加につながり、担当者によっては部署同士の負担の調整が上手くいかず、全体で最適な仕組みにならない結果になることもあります。
最悪な結果としては、導入に失敗して以前の体制に戻すということも起こりえます。

そのような事態にならないためにも、中小企業様を対象にSaaS導入支援の実績があるタスキーのようなアドバイザーを活用してみることをお勧めします。業務に適したSaaSの選定と導入、中立的な立場による全体最適となる業務の仕組み作りや、社内研修・マニュアルの策定に慣れているため、効率的かつ効果的に導入ができます。また、タスキーの場合は、SaaS導入支援に加えて、導入後の管理業務の運用も請け負っており、管理部が常に人手不足の中小企業様に適した「タスキーバックオフィス(TBO)」サービスも提供しています。

最後は宣伝となりましたが、コロナのような不測の事態に対応できるような管理体制の構築を検討される企業様に、少しでも貢献できるようにタスキーは邁進してまいります。

タスキー株式会社 取締役
公認会計士・日本証券アナリスト協会検定会員 林俊之